いぶりの☆星空散歩 いぶりの天体情報
fc2ブログ

全天周映像番組『オデッセイ』

当館に新プラネタリウムがオープンしてまもなく2年になります。

鮮明に再現される星空とともに、好評なのがドーム型の

天井全体に映し出される全天周映像番組で、

これを目的にいらっしゃる常連のお客様が増えてきているのが、

スタッフとしはうれしい限りです。


その全天周映像番組は、11月から

『オデッセイ~はてしなく美しい宇宙~』を上映しています。


184-『オデッセイ』ISS025A1488

▲全天周映像番組『オデッセイ』の一場面。


番組のプロローグは、国際宇宙ステーション(ISS)の

迫力ある映像で始まります。

地上400km上空の宇宙空間に浮かぶISS

太陽光電池や生命維持装置を備え、6人の宇宙飛行士が

ほぼ6ヵ月交代で乗務し、さまざまな観測や実験を行うなど、

人類が宇宙で暮らすスタートラインとも言えます。


第2幕はスペースシャトルと人類初の月面着陸についてです。

スペースシャトルは1981年から2011年まで、

地球と宇宙空間を何度も往復した有人宇宙船です。


また、今から半世紀以上前の1969年に、

アポロ11号により人類初の月面着陸を成し遂げた場面は、

着陸船イーグルが月面に着陸したシーンを

コンピューター・グラフィック(CG)による

クリアな映像で再現します。

「一人の人間にとっては小さな一歩だが、

人類にとっては大きな飛躍である」という

アームストロング船長の言葉が印象的です。


月の次は、太陽系惑星の紹介です。

最初に登場するのは人類が目指す火星。

火星は、地球の一つ外側を回る惑星で、半径は地球の約半分、

重力が小さく大気も少ないものの、

自転周期や自転軸の傾きは地球とほぼ同じで、

四季があるとされています。


火星探査機『キュリオシティ』の着陸シーンをCGで再現し、

巨大な火山・オリンポス山や太陽系最大の

マリネリス峡谷などを紹介します。


火星の次は、惑星探査機が訪れた木星や土星をはじめ

準惑星・冥王星に至るまでを美しい映像で再現し、

太陽系の成り立ちへ思いをはせます。


そして終幕は星や銀河の世界へ。

星団や星雲、そして天の川銀河など、高性能な天体望遠鏡で

撮影した画像やCGを交えながら再現します。


宇宙は何もなく静かな世界と思われてきましたが、

この番組全編を通して、宇宙は大変美しく、

生と死が繰り返される活気あふれる

世界であることがわかります。


この作品は、冬休み期間中を除き、

来年の1月末まで投影していますので、

ぜひご覧ください。


なお、この『オデッセイ』は、

2022年に室蘭ロータリークラブさんの

創立85周年記念事業で室蘭市に寄贈していただきました。

今回の投影は昨年秋に続き2回目です。

このように、寄贈していただいた作品は、

毎回番組最後に寄贈された方を紹介させていただくとともに、

期間を置いて繰り返し上映しています。


企業や団体の記念事業や寄付行為などは

さまざまな種類がありますが、

このプラネタリウム番組の寄贈という手法は、

天文情報を広くわかりやすく地域に伝えるうえで

大きな役割を果たすことが可能です。


 ※室蘭民報 2023年11月26日掲載



スポンサーサイト



プラネタリウム100周年(2)

前回は、100年前のドイツで世界初のプラネタリウムが公開され、

人々を驚かせたというエピソードを紹介しました。


この地上に再現される星空は、ドイツだけでなく世界中を驚かせ、

その後各国で導入が始まります。


183-プラネタリウム100周年(2)GX-10_E9A5934(モノクロ)

▲室蘭市青少年科学館で1976年から2021年まで使用された
 五藤光学研究所製光学式投影機
GX-10T型。


カール・ツァイス社は投影機の性能をさらに進化させ、

1926年に『ツァイスⅡ型』を発表します。

ツァイスⅠ型は北半球の固定した緯度しか再現できなかったのが、

Ⅱ型は北半球と南半球用の2つの恒星球により、

世界中の星空を再現することを可能にしたのをはじめ、

さまざまな機能を追加しました。


日本最初のプラネタリウムとして、1937年に大阪市立電気科学館が、

そして翌年には東京に東日天文館が開館します。

両館ともツァイスⅡ型によるプラネタリウムです。

ツァイスⅡ型は世界で合計26台設置したとされていますが、

1945年の東京大空襲で消失した東日天文館をはじめ、

ほとんどが第2次世界大戦中に失われ、

今では世界に3台しか残っていません。


ちなみに戦災を免れ1989年まで活躍していた

大阪市立電気科学館のツァイスⅡ型は、

大阪市有形文化財や日本の天文遺産に指定されています。


戦前、プラネタリウムの開発で先駆的な役割を果たした

ツァイス社でしたが、第2次世界大戦の敗戦により

ドイツが東西に分割された影響で、同社は大きな打撃を受け、

東西別々の会社として再出発を余儀なくされます。


一方、1950年代になると日本のメーカーが

プラネタリウムの製作に挑戦を始めます。

1958年に千代田光学精工(現コニカミノルタ)が、

1959年には五藤光学研究所がそれぞれ独自の

プラネタリウムの開発に成功し、

日本では国産機を導入する施設が出始めます。


戦後の日本に最初にできたプラネタリウムは、

1957年に開館した東京の天文博物館五島プラネタリウムで、

西ドイツ製のツァイスIV型の第一号機が設置されましたが、


北海道初のプラネタリウムとして

1963年に開館した室蘭市青少年科学館は、

国産の五藤光学研究所製プラネタリウムM-1型を導入し、

室蘭の地に再現された星空は北海道の人々を驚かせました。


同館の初代投影機M-1型は1975年まで稼働しましたが、

その13年間でおよそ75万人もの人々が来場しました。

また、年間観覧者数がもっとも多い年で

およそ8万7千人を数えるなど、

たった1年間で現在の室蘭市の人口を超える

多くの人々が来場したことになります。


現在、国内にはおよそ300のプラネタリウムがあり、

その数はアメリカに次いで世界第2位ですが、

そのほとんどが日本のメーカー製で、

ツァイス社製を設置しているのはほんの数館のみとなりました。

日本のプラネタリウム技術の進化は目を見張るものがあります。


これはヨーロッパ発祥のカメラが、オリンピックやワールドカップなど、

世界の主要なスポーツ大会で、各国のプロ・カメラマンが

使用する機材のほとんどが日本のメーカー製、

というのに似ているのかもしれません。


183-プラネタリウム100周年その2

▲DENZAI環境科学館の光学式投映機『オルフェイス』と全天周デジタル投影システム
 『バーチャリウムX』が映し出す映像。


一昨年開館したDENZAI環境科学館のプラネタリウムは、五藤光学研究所製。

光学式投影機『オルフェウス』と、全天周デジタル投影システム

『バーチャリウムX』との組み合わせが映し出す

高精細な星空や、宇宙空間の美しい映像は、

すでにご覧になった方ならご存知のことと思います。


昨・2022年、ドイツ・ミュンスター市の『LWL自然史博物館』に、

当館で使用中の同型機『オルフェウス』が導入されました。

同館はそれまでツァイス社のプラネタリウムを使用していました。


ドイツの地で近代的なプラネタリウムが誕生して100年。

私が日ごろ操作している日本製の同型機が、

プラネタリウム発祥の地・ドイツの歴史ある都市の博物館に設置され、

室蘭と同じ星空を再現しているという事実は、

感慨深いものがあります。

 

 

室蘭民報 2023年10月29日掲載

プラネタリウム100周年(1)

室内に設置された投影機がドーム型(半球型)の天井に

星空を再現するプラネタリウム。

プラネタリウムは惑星や季節ごとに移り変わる星座など、

難しそうに思える天文現象をわたしたちにわかりやすく教えてくれます。

このプラネタリウムのルーツを遡ると、ちょうど100年前の

192310月のドイツにたどり着きます。



182プラネ100周年ポスター(JPA)

プラネタリウム100周年を記念する日本プラネタリウム協議会のポスター


19世紀後半から20世紀にかけて、ヨーロッパの産業や天文学は

目覚ましい発展を遂げていました。

ドイツの電気技師オスカー・フォン・ミラーは、

1881年にパリで開催された国際電気博覧会を視察後

「人々が楽しみながら科学技術を学ぶことができる博物館を」と

ドイツ博物館の創設を提唱します。


ミラーは天文学の分野について、

ハイデルベルグ天文台のマックス・ヴォルフに相談。

日ごろから「天文学の進歩の速さに人々がついて来ていない」と

感じていたヴォルフは「星空や惑星の動きを正確に再現する

機械を設置してはどうか」という提案をし、

当時天体望遠鏡や顕微鏡などを作っていた

光学機器メーカーのカール・ツァイス社を紹介します。


当初、ミラーとヴォルフが思い描いたのは

「半球状のドームを薄い鉄板で作り、鉄板に穴を開け、

周囲を明るくし、星のように見せる。

内部には太陽系の機構を組み込み、太陽・月・惑星が黄道に沿って動く、

中に少数の観客が入り天体の動きを眺める」などというものでした。


当時の製造工程から大きく外れるため、

当初製作を断っていたツァイス社でしたが、

ミラーやヴォルフの熱意により製作を始めることとし、

試行錯誤を繰り返します。


1914年、同社の経営陣の一人・ヴァルター・バウアーズフェルトが

「中央に投影機を配置し、ドームに星の光を投影すれば、

投影機の動きで星の運行を表現できる」という提案をします。

複雑で重い機械ではなく、小型化し、

恒星も中央の機械から映し出すというシンプルな方法を

とることで実現できるというものです。


それに賛同したミラーは、正式にツァイス社に製作を発注しますが、

その後第1次世界大戦のため中断を余儀なくされます。

戦後ツァイス社の技術陣は再び試行錯誤を繰り返した後、

製作不能と判断し発注を断ろうしましたが、

バウアーズフェルトがそれを止め、自ら設計を始めます。


182バウワースフェルトの最初のメモ

ヴァルター・バウアーズフェルトが1920年に書いたとされる光学式投影機のメモ(画像提供:ZEISSアーカイブ)



ツァイス社に残る600枚を超える彼のメモのうち、

192055日の日付が残るメモ(画像)には、

プラネタリウムの基本的な構想がほぼ完成された形で

書かれていると言われています。


後に『ツァイスⅠ型』と呼ばれる投影機の完成後、

試験投影が繰り返されたあと、ドイツ博物館に移され、

ドイツ博物館委員会総会が開かれた19231021日、

バウアーズフェルトのデモンストレーションによって

関係者向けに試験公開されました。


当時のツァイツ社の高度な技術を結集したプラネタリウムは

見る者すべてを驚かせ、これをツァイス社の所在都市・イエナにちなみ

『イエナの驚異』と呼んで絶賛しました。

そしてその日が、現代プラネタリウム誕生の

正式な初公開日とされています。


その後ドイツ博物館が開館した192557日から一般公開されました。

この地上に作られた星空は大きな評判を呼び、

5月から翌年の1月までに8万人もの人々が見学に訪れた

という記録が残っています。


この光学式の投影器は、その後100年の間にさまざまな改良が

加えられ現在のスタイルに至っていますが、

当時発案されたプラネタリウムの基本はいまだに踏襲されています。


1次世界大戦の敗戦による混乱にもめげず、

プラネタリウムの製作を推進したミラーやヴォルフの熱意や想像力、

バウアーズフェルトをはじめとする当時のカール・ツァイス社の

技術者たちの苦労や努力に思いを馳せながら、

当館のプラネタリウムで再現される『地上の星空』を

ご覧になってはいかがでしょう。


なお、次回は日本のプラネタリウムの歴史を紹介します。

(参考文献:日本天文学会発行『天文月報20234月号』)


 ※室蘭民報2023年10月8日掲載

 




銀河の渚で

この画像は、伊達市内で撮影した噴火湾上空に浮かぶ天の川です。

銀河とも呼ばれる天の川は、夏から秋にかけ、

暗い場所で夜空を見上げるとぼんやりとした雲のような、

淡い光の帯のように見えます。


179『銀河の渚で』噴火湾の天の川110A6460  

▲噴火湾上空の天の川(撮影:20209202007 伊達市北黄金町)


歴史をひもとくと、人類は長い年月をかけて

星空に横たわる光の帯『銀河』とはいったい何なのか

という答えを求め続けてきました。


プラネタリウムの全天周映像番組は、

今月から『銀河の渚で』(製作:合同会社アルタイル)を投影しています。

この番組は、天の川が七夕伝説の舞台になったのをはじめ、

世界中に伝わる神話や伝説の紹介から始まります。


たとえばギリシャ神話には、英雄ヘルクレスが

乳児のころに飲んだミルクが口からあふれて流れ出したのが銀河となり、

英語の『ミルキー・ウェイ』の語源となったという伝説をはじめ、

インカ帝国などに伝わるエピソードを紹介します。


次に銀河の解明に挑戦した歴代の科学者の足跡をたどります。

「銀河は星の集まりでは?」と唱えたのが、

紀元前のギリシャの哲学者・デモクリトスです。

望遠鏡やコンピューターがない古代ギリシャ時代の

文明や想像力には驚かされます。


17世紀になるとイタリアの天文学者・ガリレオ・ガリレイが

望遠鏡を使い、雲のように見える銀河は、

実は無数の恒星の集まりであることを発見します。

さぞかしその美しさに感動したことでしょう。


天の川が星の集まりであるならば、

その無数とも言える星々はどんなふうに広がっているのでしょう?

それを知ることで、太陽系をはるかに超えた

広大な宇宙の地図を描くことができます。


その偉業に挑戦したのが18世紀イギリスの

天文学者ウィリアム・ハーシェルです。

ハーシェルは口径48センチメートルという当時としては

超大型の望遠鏡を使い、1784年に宇宙の断面図を作るという

大きな功績を残しました。


179銀河の渚で_リーフレット-1

▲『銀河の渚で』のリーフレット



さて、宇宙誕生から数億年後に生まれたといわれる銀河。

さまざまな姿に形を変えながら現代に至っていますが、

未来の銀河はどう変わっていくのでしょう?


たとえば、天の川銀河のとなりにあるアンドロメダ銀河は、

天の川銀河のおよそ2倍の大きさで、

となりといってもおよそ250万光年も離れています。

この2つの銀河は少しずつ近づいており、

およそ45億年後には2つの銀河が衝突するのではないかと予想されています。

とするとそのころのわたしたちの太陽系はどうなっているのでしょう?


このように『銀河の渚で』は、世界各地に伝わる天の川伝説をはじめ、

探求の歴史、銀河系の誕生から遠い未来の姿、

そして2千億個ともいわれるきらめく星の集まりや星雲・星団など、

美しい銀河系の世界を、迫力あるドーム映像でご覧いただけます。


この番組は8月末まで投影する予定です。

美しい映像と心地よいナレーションをぜひお楽しみください。


 ※室蘭民報 2023年6月25日掲載予定

 

 



宵の明星・金星

冬のころ南寄りに沈んでいた太陽は、
3月になってほぼ西の地平線に沈むようになってきました。
明後日・21日は春分の日。
この日の太陽は真西に沈みます。

176-宵の明星金星025A7449
▲『カムイヌプリ上空に見える三日月と金星』(撮影:20232221755 登別市札内町)

さて、日が沈んで空が暗くなり始めると、
西の空にひときわ明るい星が目につきます。
それは宵の明星と呼ばれる金星です。

地球と同じ太陽系の惑星・金星は、
地球の内側を公転しているので、日が沈んだ直後の西の空、
または日の出前の東の空でしか見ることができません。

その金星を望遠鏡でのぞくと、
月と同じように満ち欠けしているのがわかります。
月は三日月から半月を経て満月になるにしたがい
少しずつ明るくなりますが、金星は三日月のように
大きく欠けた時がもっとも明るく見えます。

地球・太陽・金星が一直線に並ぶことを
『外合(がいごう)』といいますが、
このときの金星は地球から遠い位置にあり、
ほぼ丸く見えます。
このときの明るさは、およそマイナス3等。

公転によって太陽の東側や西側に見える
最大離角の頃には半月のように見え、
このころの明るさはマイナス4等を超えます。
さらに地球に近づく『最大光度』のころには、
三日月状に見え、マイナス4.5等を超える明るさになります。

金星の満ち欠けと見かけの大きさの変化(国立天文台)

今年の金星の最大光度は2回あり、
7月7日は西の空で宵の明星として、
9月19日は東の空で明けの明星として、
それぞれかなり明るく見えます。

金星は英語でビーナスと呼ばれます。
一番星として西の空で輝くことが多いので、
昔の人は神話に登場する美しい女神のように
感じていたのかもしれませんが、
実際の金星はまったく違います。

金星の表面大気圧は、海の底深く900mにいるような
圧力を感じる90気圧。
その主成分の二酸化炭素の温室効果のため、
表面温度は470℃を超えるかなりの高温です。

さらにJAXAの金星探査機・あかつきは、
2015年に金星の周回軌道に入り、金星の雲の中には7
5.98%の硫酸が含まれていると観測しています。
もしも金星の雲から雨が降ると
濃硫酸を含む雨になりそうです。

そんな過酷な環境の金星ですが、
かつては地球と双子のような温暖な惑星だった
と考えられています。

1978年に金星に到達したNASAの探査機
パイオニア・ヴィーナスは、
過去の金星に海があった痕跡を発見しています。

小林憲正著『地球外生命』(中公新書 2021年)は、
NASAゴダード宇宙飛行センターの
マイケル・ウェイらによれば、30億年前の金星は
まだ温暖な気候で海も存在していたそうです。
しかし、今から7億年前の巨大火山噴火により
大量に噴出した二酸化炭素により、
急激に温暖化が進行し、現在のような表層では、
生物が住めないような環境になった」と紹介し、
続けて「ということは、現在は温暖な地球環境も
何かのはずみで金星のようになってしまう可
能性も考えられるわけです。」と
地球温暖化に対する警鐘を鳴らしています。


画像午後2


今年の金星は、3年ぶりに高度が40度を超えるので、
いつもの年よりも観察しやすそうです。

 ※室蘭民報 2023年3月19日掲載



プロフィール

kamokenyamafc

Author:kamokenyamafc
DENZAI環境科学館の天文ガイド

最新記事
カテゴリ
カレンダー&アーカイブ(Tree)
10 | 2023/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

+ アーカイブ
 
シンプルアーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR