いぶりの☆星空散歩 2012年11月
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第3回 平家星と源氏星





                             ↑(画像:洞爺湖の夜空に輝くオリオン座)洞爺湖町

源平の盛衰を描くNHKの大河ドラマ『平清盛』が
いよいよ終盤を迎えています。

日本では古くから源平合戦の旗の色にちなんで
『平家星』、『源氏星』と呼ばれている星があります。
それは冬の星座・オリオン座で輝く二つの一等星です。

オリオン座は、四つの星で描く長方形と、
その中に斜め一文字に並ぶ三つ星という美しい配列の星座で、
その形を鼓(つづみ)に見立てて日本では
『鼓(つづみ)星(ぼし)』という呼び名が残っています。

また、華やかな星の多い冬の夜空でもとりわけ目立つため、
紀元前1400年ころのメソポタミア地方では
『天の狩人座』として知られていたという記録があり、
のちにギリシャに伝わりギリシャ神話に登場する
勇者オリオンの姿があてはめられました。

オリオン座の二つの一等星のうち、勇者オリオンの肩付近で
赤く輝く星が『ベテルギウス』(巨人のわきの下の意)、
オリオンの左足で青白く輝く星がリゲル(巨人の左足)で、
岐阜県には、平家の赤旗、源氏の白旗に見立てて、
それぞれ平家星・源氏星という和名が残っています。

またベテルギウスは、星がその末期を迎えた
『赤色超巨星』という状態にあり、
最近「いつ大爆発しても不思議ではない」
という研究発表が話題になっています。

オリオン座は、地球の自転に合わせて東から西に向かって日周運動し、
毎日約4分ずつ早く昇ってきます。

今日11月25日に室蘭の東の空にオリオン座全体が
姿を現すのは午後7時50分ころと予想され、
きれいに並んだ三つ星がほぼ直立した状態で昇ってきます。

(※ 左上のサムネイルをクリックすると星座図で確認できます)

☆室蘭民報 2012年11月25日(日)朝刊掲載

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第2回 ぎょしゃ座のカペラ





                       ↑(画像:クッタラ湖の北東の夜空に輝くぎょしゃ座のカペラ)白老町

11月7日の立冬を過ぎて暦の上ではもう冬ですが、
夜空にも冬の星座が登場しています。

秋の星座の一等星は前回紹介した秋の一つ星・フォーマルハウトだけでしたが、
冬の星座の一等星は7つもあってにぎやかです。
その7つの一等星の中で、まず宵の北東の空に姿を現す
明るい星がぎょしゃ座のカペラです。

ぎょしゃ座は、一等星を含む三等以上の明るい星が
将棋の駒のような五角形をつくっています。
この五つの星のうち、最も南側のエルナトは
隣のおうし座の角を表す星ですが、
ぎょしゃ座のことを日本では「五角星」「五つ星」と呼び、
中国では「五車」と親しまれていました。

この星座についてギリシャ神話では、
鍛冶の神・ヘパイトスの子エリクトニオスは、
生まれつき足が不自由でしたが、二輪馬車の戦車を
駆使して活躍し、その功績でアテネの王となり、
天にあげられて星座になったといわれています。

実はこの星座の起源は古く、ギリシア神話以前の
古代メソポタミアなどの遺跡で見つかっている
羊を抱く老人の姿が、そのまま星座絵として残ったといわれており、
カペラはラテン語でメスの子ヤギを意味します。
日本の自動車メーカーもこの名前を使っていますね。

今日11月11日の室蘭の日没は、午後4時18分です。
薄暮が終わるころ、北東の空にやや黄色く輝くカペラが見えます。


 〇星座図:室蘭の北東の夜空(11月中旬午後6時ころ)
  (左上のサムネイルをクリックすると星座図で確認できます)

 ☆室蘭民報 2012年11月11日(日)朝刊掲載

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Author:kamokenyamafc
DENZAI環境科学館の天文ガイド

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