いぶりの☆星空散歩 2013年01月
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おおいぬ座のシリウス

寒い日が続いています。晴れた夜は一段と冷え込みますが、
夜空を見上げると冬の星座がきらきらと輝いています。

ぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックス、おうし座のアルデバラン、
オリオン座のベテルギウスとリゲル、こいぬ座のプロキオン、
そしておおいぬ座のシリウス。冬の星座は一等星が7個もあってとてもにぎやかですが、
その中でもひときわ明るく輝いているのがおおいぬ座のシリウスです。



噴火湾の夜空に輝くおおいぬ座のシリウス(写真中央左)。右側に写る星座はオリオン座。(伊達市南有珠町)。


シリウスという名は「焼きこがすもの」という意味のギリシャ語「セイリオス」に由来しているといわれ、
マイナス1.5等級と21個ある一等星の中でもっとも明るく見える星です。

古代エジプトでは、シリウスが東の空に現れる夏至のころに
ナイル川の氾濫を占っていたと伝えられ、また、昔のヨーロッパでは
シリウスが太陽とともに焼けつくような暑い夏をつくり出すと考えられていたので、
7月初めから8月中旬にかけて『ザ・ドッグ・デイズ』と呼び 厄払いをする日があったと言われています。

中国ではらんらんと輝く狼の目にたとえられて『 天狼』と呼ばれ、
紀元前一世紀には有名な司馬遷の『史記』にその名が登場しています。
英語では『ドッグ・スター』、日本では『青星』『大星』『犬星』などと呼ばれていました。





明るく見つけやすいシリウスですが、オリオン座の中央に並ぶ
三つ星からたどる見つけ方もあります。
この時期の室蘭では、午後6時半を過ぎると南東の空に
シリウスを含むおおいぬ座が昇ってきます。
街明かりの中でも目立つシリウスをぜひ見つけてみてください。

室蘭民報 平成25年2月3日朝刊掲載
 
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しぶんぎ座流星群2013 ①


三大流星群の一つ『しぶんぎ座流星群』が
1月3日22時頃極大を迎えました。

今年は極大の時間帯に下弦前・月齢21の月が
夜空を明るく照らすので、流星の観察としては
あまり期待されていませんでした。

撮影を始めようとレンズの角度を調節している時に
明るい流星が放射点付近からカシオペア座を
横切って北西方向へと流れていきました。

1月3日の深夜23時頃から撮影を始めましたが
午前2時過ぎにはカメラ・レンズが凍り始めて
撮影終了となりました。
車載温度計はマイナス13度を指していました。


撮影:2013.01.03 23:56 白老町虎杖浜

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DENZAI環境科学館の天文ガイド

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