いぶりの☆星空散歩 2013年04月
fc2ブログ

うしかい座

北の空高くに見える北斗七星の弓なりにそりかえった柄のカーブを、
そのまま南に延ばしていくと、オレンジ色の明るい星が見つかります。
この星は、うしかい座の一等星アークトゥルスです。



北斗七星を追うように昇るうしかい座(洞爺湖町成香)

うしかい座の星座絵は、2匹の猟犬を連れ、おおぐま座の熊を追う姿が描かれていますが、
アークトゥルスはギリシャ語で『熊の番人』という意味で、
全天21の一等星の中で4番目に明るい星です。

うしかい座の歴史は古く、紀元前7世紀ころ
ギリシャの詩人・ホメーロスの作とされる『オデュッセイア』にも登場しています。

日本では、アークトゥルスが麦の刈入れのころに天頂高く輝くことから
『麦星』、また旧暦5月ころの長雨、すなわち今でいう梅雨のころに
目立つ星なので『五月雨星(さみだれぼし)』と呼ばれていました。

うしかい座にやや遅れて昇ってくるおとめ座の一等星・スピカが
青白く輝くことから『 真珠星』と呼ばれ、アークトゥルスと一組の夫婦として
『春の夫婦星』と呼ばれています。

また、北斗七星の柄のカーブから、うしかい座のアークトゥルスをへて、
おとめ座のスピカにと結ぶ大きなカーブのことを『春の大曲線』といいます。


  
星図:北斗七星とうしかい座

 室蘭民報 2013年4月14日朝刊掲載

スポンサーサイト



獅子の大鎌

今日で3月も終わりです。日が暮れて夜空を見上げると、
にぎやかな冬の星座たちは、西の地平線に沈もうとしています。
一方東の空を見上げると、すでに春の星座が昇っています。
地上よりも早く、星空は春を迎えているようです。



○洞爺湖の東の空に昇るしし座(洞爺湖町月浦)

春の星座の中で見つけやすいのは、 百獣 の王・ライオンをかたどったしし座です。
学名はLeo(レオ)。今の時期の夜9時ころ、南の空で星々が『?』マークを
裏返したような形に並んでいるのがしし座の目印で、
これはライオンの頭から胸のあたりになります。

この星の並びは、西洋の草刈り鎌に似ていることから『獅子の大鎌』と呼ばれています。
鎌は英語でSickleですが、『The Sickle』と書けば、この獅子の大鎌を意味します。
一方日本では、『?』マークが雨といをかけるフックに似ていることから、
樋かけ星』と呼ぶ地方がありました。



○春の星座『しし座』

ライオンの胸のあたりに輝く白い星は、一等星のレグルスです。
『小さな王』を意味するレグルスは、一等星21個の中で一番暗い星ですが、
太陽の見かけの通り道・ 黄道の上に位置する唯一の一等星です。

しっぽのあたりに輝く輝く星は、二等星デネボラで、
来月紹介予定の『春の大三角』を形づくる星の一つです。
このしし座で有名なのは、毎年11月に現れる『しし座流星群』です。
しし座を放射点とするこの流星群は、約30年ごとに
たくさんの流星が見られるといわれ、記憶に新しいのは、
2001年に一時間当たり5千個以上もの流星が出現しました。

しし座流星群が最もたくさん現れる今年の極大日は、
11月18日ですが、あいにくこの日は満月のため、
流星を観察する条件としては良くないと予想されています。

室蘭民報 2013年3月31日朝刊掲載
 


プロフィール

kamokenyamafc

Author:kamokenyamafc
DENZAI環境科学館の天文ガイド

最新記事
カテゴリ
カレンダー&アーカイブ(Tree)
03 | 2013/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

+ アーカイブ
 
シンプルアーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR