いぶりの☆星空散歩 2013年05月
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夕空に三惑星集合

5月は今週で終わり、まもなく一年中で昼が最も長い時期を迎えますが、
遅くなってきた日没後の西の空には3つの明るい星が
一か所に集まって輝いています。
これは『水星』、『金星』、『木星』の3つの惑星です。

地球の仲間・太陽の周りを回る太陽系の惑星は、
太陽に近い順に水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8つです。
海王星の外側を回る冥王星も長く惑星とされていましたが、
2006年の国際天文学連合で準惑星に分類されています。

金星は、太陽、月に次いで明るいことから『 明星』と呼ばれ、
夜明けに見えるときには『明けの明星』、
夕暮れに見えるときには『宵の明星』と呼ばれます。
今の時期の金星は、-3.9等と明るく、これから夏にかけて
夕方の西の空で一番星として輝きます。


大黒島の上空に輝く木星と三日月。5月下旬には、三日月に代わり水星と金星が見られます。
(撮影:2013年5月12日午後7時31分 室蘭市祝津町)

木星は、太陽系最大の惑星で、今は-1.9等と金星に次いで明るく見え、
昨年秋から冬にかけては冬の星座・おうし座で輝いていましたが、
6月20日には太陽の向こう側に回るので、まもなく見えなくなります。

水星は、太陽系惑星の中で最も太陽に近いことから、
日の出前と日没直後の短い時間しか観察できず、
時期によっては望遠鏡でも見ることが難しい惑星です。
6月13日に太陽から最も東側に離れるため、
これから徐々に見つけやすくなりますが、
まずは明るい金星を目印にたどると見つけやすいでしょう。


2013年5月26日の金星、木星、水星の位置

3つの惑星の並びは、今日5月26日は、木星の右側に水星が、
そして2つの惑星の下に金星が逆三角形の形に並び、
また、5月30日には上から水星、金星、木星の順番に
縦一列に並んで見えます。


2013年5月30日の金星、木星、水星の位置

これら3つの惑星は、今後一週間毎日並び方が変わるので、
日没後西の空が広く見渡せる場所でぜひ続けてご覧ください。
 

※室蘭民報朝刊 2013年5月26日 掲載
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からす座

5月も中旬になり日の入りが遅くなってきましたが、
暗くなると東から南の夜空には春の星座が輝いています。
北斗七星の柄の曲りのカーブにそって、うしかい座の一等星・アークトゥルスをへて、
おとめ座の一等星・スピカに至る曲線を『春の大曲線』と呼びますが、
その終点のスピカからさらに西寄りに延長してたどると、
小さな四辺形が見つかります。これは『からす座』です。


 からす座(写真右)。中央にスピカ、その左下に土星(室蘭市東町イタンキ浜)

からす座は、さほど大きな星座ではありませんが、小さな四辺形のかたちにまとまり、
明るさもそろっていて、春の南の空でよく目立つ星の集まりです。

からす座の四辺形を、日本では春の海に浮かぶ小舟に見立て
『帆かけ星』と風流に呼ぶ地方がありました。
イギリスにも帆船の帆の形に見た呼び方があるほか、
中国では『荷車』、インドでは『手のひら』と表現されていました。


からす座とおとめ座、土星

神話では、もともとこのからす座のカラスは、美しい銀色の羽根を持ち、
人間の言葉を話す賢いカラスでした。
しかし太陽神・アポロンに重大なうそをついたため、
その罰として言葉を取り上げられてカアカアと鳴くだけにされ、
真っ黒な姿に変えられて銀の釘で天にはりつけにされました。
この銀の釘がからす座の星々として光っているのだと言われています。

さて、この春はからす座の東側、おとめ座のスピカの左下方向に土星が
明るく輝いています。ぜひこちらにも注目してみてください。

 
※室蘭民報朝刊 2013年5月19日 掲載
 

おとめ座と春の大三角

春の大型連休が始まりました。北海道の春もいよいよ本番ですが、

夜空にも春の星座が輝いています。

ひしゃくの形に並ぶ北斗七星。このひしゃくの柄は少々曲がっていますが、
このカーブを延長していくとオレンジ色に光る星が見つかります。
うしかい座の1等星アークトゥルスです。

そしてそのカーブをさらに延ばしていくと白く輝く星が見つかります。
おとめ座の1等星『スピカ』です。北斗七星と二つの1等星を結ぶ
この大きなカーブは『春の大曲線』と呼ばれています。


おとめ座と春の大三角(室蘭市母恋南町)

おとめ座のスピカは、ラテン語の『麦の穂』という意味で、
星座絵には乙女が手にした麦の穂あたりに描かれています。
この乙女は、農業の女神デメテルという伝説も残されています。

日本では、このスピカが清らかに輝いて見えることから、
福井県に『真珠星』という美しい和名が残っています。
このスピカとアークトゥルス、そしてしし座のしっぽのあたりに輝く
2等星デネボラを結んでできる三角形を『春の大三角』と呼びます。

おとめ座は、うみへび座に次いで全天で2番目に大きな星座にもかかわらず、
スピカ以外に明るい星が少ないので、星座全体の形がたどりにくいですが、
春の大三角を見つけると、おとめ座のおおよその位置がつかめます。
 



おとめ座と春の大三角
 室蘭民報 2013年4月28日朝刊掲載
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DENZAI環境科学館の天文ガイド

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