いぶりの☆星空散歩 2014年01月
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真夜中の明星・木星

日が沈んで空が暗くなり始めるころ、東の空にひときわ明るい星が見えます。
それは太陽系最大の惑星・木星です。

同じ惑星の金星は、『宵の明星』または『明けの明星』と呼ばれるように、
日没後か日の出前の限られた時間帯に、比較的低い空でしか見ることができません。

一方木星は、明るさこそ金星よりやや劣りますが、
見ごろを迎えると真夜中でも空高く輝いているので『夜半の明星』や
『真夜中の明星』と呼ばれることがあります。


明るい月に負けずに輝く木星(写真中央、1月14日19:38 室蘭市本輪西町)

その木星は、
今月1月6日に『衝(しょう)』
(太陽~地球~木星が一直線に並ぶ状態)を迎えました。

およそ12年かけて太陽の周りを一周(公転)する木星は、
地球からは星座の間を西から東へ移動するように見えますが、
衝の前後は東から西へと移動しているように見えます。
これは『逆行(ぎゃっこう)』といって、地球の外側を回る木星を内側の
地球が追い抜くために見られる現象です。
これから3月中は、木星をほぼ一晩中観察できます。

昨年・2013年の前半、木星は『おうし座』の方向に見えていましたが、
昨年の7月から今年の7月上旬までは、『ふたご座』に位置しています。
その後は『かに座』をへて、今年の10月中旬からは『しし座』に移ります。

ポルックスやプロキオンなど1等星が多い冬の星座の中でも、
およそマイナス2.6等の木星はひときわ明るいので目立ちます。
また木星は、やや黄色みがかかって、比較的またたきが少ないのも特徴です。


木星が真南の空に上る時刻(南中時刻)の前後約6時間は、
高度が30度を超えているので特に観察しやすい時間帯です。
ちなみに今日1月26日の室蘭での木星の南中時刻は、午後11時ごろです。

その木星が西に沈むころ、東の空には明けの明星・金星が昇ってきます。

 ☆室蘭民報 2014年1月26日朝刊掲載 
 

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きりん座

西胆振地方で見ることができる星座や天体現象を紹介するため、
2012年に始まったこのコーナーは、
年が明けて足掛け3年目に入りました。
今までは、比較的有名な星座を中心に紹介してきましたが、
今年は少しマイナーな星座も紹介していこうと思っています。


きりん座は、ぎょしゃ座の1等星カペラと真北に輝く北極星との間に広がる星座です。
しかし4等星以下と明るい星が一つもなく、固有名をもつ星もないので、
首の長いキリンの姿を見つけようと北の空を見上げても、そう簡単には見つかりません。
街明かりなどがある明るい場所ではなかなか見つけにくいですが、
カペラと北極星の間にあるので、星座の広がりだけは見当づけられます。


きりん座(撮影: 2013年11月1日20:07室蘭市だんパラスキー場)

きりん座は、ドイツの天文学者・ケプラーの養子になったヤコブス・バルチウスが、
1624年に出版した星図に発表したという記録が残されています。
バルチウスは、この星座を聖書に登場する『らくだ』を想定していたようです。
ところが、星座名のつづりが似ていることから誤訳され、
いつのまにかキリンの星座絵が描かれていた、
という風変わりなエピソードが残されています。



きりん座は、北極星に近い星座なので、一年中地平線の下に沈むことなく北の空に見えますが、
宵のころに頭を北極星に向け逆さまになる、1月から2月にかけて見ごろになるので、
冬の星座として紹介されることが多い星座です。

今日・1月12日の午後10時ごろには、北極星のすぐとなりに、
逆さまになったキリンの頭が位置するように見えます。
なるべく街明かりのない暗い場所に行って、暗闇にゆっくり目を慣らすと、
キリンのシルエットが見えてくるかもしれません。


☆室蘭民報 2014年1月12日朝刊掲載 

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DENZAI環境科学館の天文ガイド

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