いぶりの☆星空散歩 2014年02月
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金星と月の接近 2014.02.26


(金星:左上 月:右下)

2月26日(水)、明星・金星が月齢26.2の細い月に接近して見えました。

この日の室蘭は、快晴でしたが、気温が6℃と2月としては高く
風が弱かったため、空が霞み肉眼での観察は難しかったです。
(当館職員二人は肉眼で見つけました)。


※撮影日時:2014/02/26 11:27:36(室蘭市青少年科学館・室蘭市本町)
EOS 5DMarkⅢ EF100-400F4.5-5.6L IS USM
DPPでRAW現像後Photoshopでレベル補正
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金星と月が大接近

今年の正月には『宵の明星』として夕方の西の空に見えていた金星。
1月11日の『内合』(太陽→金星→地球が一直線に並ぶこと)を過ぎ、
今は『明けの明星』として、夜明け前の東の空に見えています。
金星は、太陽、月に次いで明るいので、
昔から明るい星『 明星 』と呼ばれてきました。

※青少年科学館主催の市民天体観望会(2012年9月)

その金星は、2月15日に今年の最大光度になりました。
その明るさは、マイナス4.6等で、一等星のおよそ150倍の明るさです。
3月上旬まではほぼ同じ明るさを保つので、
昼間の青空の中でも肉眼で見つけることができます。

2月26日には、その金星が月齢26の細い月に接近します。
その接近の様子は、日の出前から日中にかけて見え続けます。
そして両者の間隔は時間とともにせばまり、
とうとう金星が月に隠される『金星食』になります。
ただし惜しいことに、室蘭では金星食が起こる前の
午後1時46分に月没となってしまい、
日本では西表島以西でしか金星食を見ることができません。



当日、室蘭市青少年科学館では、金星が月に接近する様子を、
天体望遠鏡や天体双眼鏡を使って観察します。
晴れてさえいれば、金星や月は肉眼で見ることができますが、
天体望遠鏡を使うと金星が三日月状に見えているのが確認できます。
ぜひ来館して、金星と月が接近する様子を観察してみましょう。

△『金星と月が大接近』の観察
 ○日時:2月26日(水)10時~12時
 ○会場:室蘭市青少年科学館中庭
 ○参加料:無料。ただし入館料必要です(小中学生以下と70歳以上の方は無料)
 ○その他:曇りや雪の場合は中止です

☆室蘭民報 2014年2月23日朝刊掲載 

冬のダイヤモンド

立春を過ぎ、暦の上では春になりましたが、夜空を見上げると
冬の星座がちょうど見ごろを迎えています。

全天21個の一等星のうち、北海道で見ることのできる一等星は15個。
そのうち冬の星座に分類される一等星は7個もあるので、
「冬の夜空はにぎやか」と言われます。


※冬のダイヤモンド(室蘭市イタンキ浜 2014年1月21日18:37)

冬の星座といえばオリオン座が有名ですが、そのオリオン座のベテルギウス、
おおいぬ座のシリウス、そしてこいぬ座のプロキオン。
この3つの一等星を線で結ぶと大きな三角形ができます。
これを冬の大三角と呼び、古くからほかの星座などを探す目印にされてきました。

一方、オリオン座のもう一つの一等星リゲル、おおいぬ座のシリウス、
こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、
そしておうし座のアルデバラン。この6つの一等星を結んで
できる大きな六角形は『冬のダイヤモンド』と呼ばれています。


※冬のダイヤモンドと冬の大三角

この6つの一等星の中で青白く輝いているのがシリウスです。
シリウスは、恒星でもっとも明るい星で、光度はマイナス1.4等級。

そして、今年の冬はふたご座でさらに明るい星が輝いています。
それは太陽系惑星で一番大きい木星です。
今の時期の木星は、シリウスよりもさらに明るいマイナス2.5等級です。

冬は空気が澄んで、一年中でもっとも星が見やすい季節です。
寒さはまだまだ続きそうですが、夜空にきらめく冬の星々を
ぜひ観察してみてください。

☆室蘭民報 2014年2月9日朝刊掲載 
 

冬の星座観察はプラネタリウムで

まもなく立春を迎えますが、夜空を見上げると
冬の星座が見頃を迎えています。

冬は空気が澄んで星座観察にはふさわしい季節ですが、
北海道の夜は厳しく冷え込みます。

1~2分屋外にいるだけで体が冷えきってしまいます。
そんな時にはプラネタリウムを活用してください。

(室蘭市青少年科学館プラネタリウム)

北海道、東北地方で最古のプラネタリウムがあるのが
昭和38年開館の室蘭市青少年科学館です。

2月は冬と春の星座を紹介しています。
特集は『あかるい星・金星』です。
どうぞご来館ください。
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Author:kamokenyamafc
DENZAI環境科学館の天文ガイド

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