いぶりの☆星空散歩 2014年11月
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しし座流星群2014

しし座流星群が11月18日早朝極大を迎えました。


2014年11月18日 04:59 (登別市)

胆振地方は、夜半まで雲が多かったですが、
午前2時を過ぎるころには晴れ間が広がってきました。

流星群の活動は、やや低調でしたが、
極大が近づく夜明け前には火球クラスの流星も現れました。


2014年11月18日 05:32 (登別市)

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みずがめ座

誕生星座の一つ『みずがめ座』は、秋の星座に分類されています。
ところがそのみずがめ座は、明るい星の少ない秋の星座の中でも、
特に形をたどりにくい星座と言われています。


※みずがめ座(撮影:2014922日午後1031分 壮瞥町オロフレ峠)
 
みずがめ座を見つける手がかりには、みなみのうお座のフォーマルハウトが役立ってくれます。
フォーマルハウトは、秋の星座で唯一の1等星で、周りは4等星以下の星ばかりなので、

一つだけぽつんと輝くように見えています。


そのため、日本では『秋のひとつ星』や『南のひとつ星』などと呼ばれてきました。
みずがめ座は、そのフォーマルハウトの上に位置しています。

みずがめ座の原名は『アクアリウス』。『水を持つ男』や『水を運ぶ男』の意味で、
古代バビロニアの彫刻には、水がめを肩にかついで
水を注ぐ少年の姿として描かれているそうです。

みずがめ座を代表する星『サダルメリク』は、
『王の幸運の星』というアラビア語に由来する3等星です。
そのサダルメリクの左に見える逆Y字型、または三ツ矢の形に並ぶ4つの4等星が、
水がめとして描かれるこの星座のシンボルで、これさえ見つけられると、
みずがめ座の大まかな広がりを見当づけることができます。



古くから伝わる星座絵には、その水がめからこぼれた水が、
点々と曲がりくねってみなみのうお座まで流れ、
魚がその水を飲んでいるように描かれています。
みなみのうお座の口に位置するフォーマルハウトは、
その名のとおり『魚の口』というアラビア語が由来です。

冬の足音が聞こえる今ごろは、空気がいちだんと澄み、星の観察に適した季節です。
暗い星の集まりですが、フォーマルハウトを手がかりに、みずがめ座を探してみてください。

室蘭民報 2014年11月16日朝刊掲載

 


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