かに座と木星
もうすぐ3月です。本格的な春が来るまでにはまだ間がありますが、
夜空を見上げると早くも春の星座が登場しています。
それは『かに座』です。
かに座と木星(撮影:2015年1月14日午後8時25分 登別市札内町)
春の星座の中で一番早く姿を現すかに座は、太陽の見かけの
通り道である『黄道 (こうどう)』上に位置していることから、
古くは紀元前の記録に残っている歴史のある星座です。
かに座の中心、カニの甲羅にあたる付近に星の固まりがあります。
これは『M44プレセペ星団』で、月明かりのない
暗い夜空なら肉眼でも見える散開星団です。
『プレセペ』とはラテン語で飼い葉桶の意味ですが、
望遠鏡を使うと穴だらけのハチの巣のように見えることから、
暗い夜空なら肉眼でも見える散開星団です。
『プレセペ』とはラテン語で飼い葉桶の意味ですが、
望遠鏡を使うと穴だらけのハチの巣のように見えることから、
英語では『ビー・ハイブ』星団と呼ばれています。
かに座は、知名度がある割には明るい星が少なく、見つけにくい星座です。
かに座を見つけるには、ふたご座の1等星ポルックスや
しし座の1等星レグルスからたどるのが一般的ですが、
今年はかに座付近で木星が明るく輝いているのでかに座を探す良い目印になります。
太陽系最大の惑星・木星は、地球の直径の約11倍もの大きさです。
明るさは、同じ惑星の金星の方が明るいですが、
金星は夜明け前や日没後の限られた時間帯にしか見えません。
しかし木星は、『夜中の明星』や『夜半の明星』などと呼ばれるように、
今の時期はほぼ一晩中見えています。
その木星は、2月7日に『衝(しょう)』(太陽~地球~木星が一直線に並ぶ状態)を迎えました。
衝のころは、惑星を観察しやすい時期で、これからしばらくは木星が見頃です。
今日の夕方、空が暗くなり始めるころには東の空に明るい木星が昇っています。
日ごろ見つけにくいかに座ですが、木星を目印にして探してみましょう。
☆室蘭民報 2015年2月22日朝刊掲載
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うさぎ座
今日から2月になりました。そして4日は立春です。
暦の上では春になりますが、寒さはまだまだ続きそうです。
そして夜空を見上げると、にぎやかな冬の星座が見頃を迎えています。
とりわけオリオン座は、1等星が2個もあり、星の並びに特徴があるため、
冬の星座の中でも一番目立つ星座です。そのオリオン座の下で
ひっそりと並んでいる小さな星座が今回紹介するうさぎ座です。

※オリオン座とうさぎ座(撮影:2014年10月22日午前4時53分 室蘭市イタンキ浜)
オリオン座の足元で小さくまとまった星の並びは意外と見つけやすいです。
うさぎ座で一番明るい星は3等星の『アルネブ』です。
アルネブはアラビア語でうさぎを意味する『アル・アルナブ』が由来と伝えられています。
古代ギリシアの天文詩には「オリオンの足元を逃げまわり、
大犬シリウスに追われるうさぎ・・・」とあるそうです。
うさぎ座を見つけるコツは、まずオリオン座を探します。
そしてオリオン座の向かって右下で青白く光る1等星・リゲルを見つけます。
そのリゲルのすぐ下(南側)にある2個並んだ星がうさぎの長い耳の先端になります。
その長い耳を見つけるとうさぎの姿全体をイメージしやすくなります。
うさぎ座は、冬の大三角(ベテルギウス・シリウス・プロキオンの3つの
1等星を結んでできる大きな三角形)をかたちづくる狩人オリオンと、
その猟犬の大犬・小犬に追われるように、日周運動で
西へ西へと逃げていくように移動します。
そのうさぎ座は、今週2月6日の午後8時にちょうど南の夜空に見えています。
☆室蘭民報 2015年2月1日朝刊掲載