4月こと座流星群
1月の『しぶんぎ座流星群』以降、目立った流星群の活動が
ありませんでしたが、出現数は少ないものの、毎年春に
安定した活動を見せてくれるのが『4月こと座流星群』です。
ありませんでしたが、出現数は少ないものの、毎年春に
安定した活動を見せてくれるのが『4月こと座流星群』です。
(撮影:2014年4月22日午後11時14分 室蘭市だんパラスキー場)
この4月こと座流星群は、古くから記録が残っており、紀元前687年や
紀元前15年には、活発な活動が見られたという記録が残っているそうです。
最近では、1945年に日本で1時間に90を超える流星が観測されたほか、
国外では1922年のギリシャや1982年の北アメリカで、
1時間に100を超える流星が観測されました。
この流星群は、これまで『こと座К(カッパ)流星群』や
単に『こと座流星群』と呼ばれてきましたが、2009年の国際天文学連合で
『4月こと座流星群』と正式な呼び名が定められました。
この流星群の活動期間は、4月16日から25日ごろまでで、
最も活発になる極大日時が4月23日午前9時頃です。
予想される流星の数は、1時間に10~20個程度ですが、
時おり明るい流星や、くっきりと長い軌跡を残す大火球が出現することがあります。
※4月23日午前0時ごろの放射点の位置
流星が出現する放射点は、夏の星座として有名なこと座付近で、
室蘭では4月22日の午後9時を過ぎるころに北東の空に昇ってきます。
このこと座が天頂付近に近づく22日午後11時ごろから、
翌日の夜明け前までが観察に適した時間帯です。
流星観察の妨げとなる月は、室蘭で22日の午後10時頃に沈むので、
今年は良い条件で観察できそうです。
こと座の方向だけでなく、空全体を眺めるようにして、
春の流星を探してみましょう。
※室蘭民報 2015年4月19日朝刊掲載
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