惑星と夏の大三角
6月21日は『夏至』です。
一年中で昼の時間が一番長い日で、
一年中で昼の時間が一番長い日で、
この日の室蘭の日の入りは午後7時16分です。
星の見え始めも遅くなっていますが、今ごろの一番星はなんだと思いますか。
それは南西の空に輝く木星です。日暮れの遅い6月下旬でも、
午後8時頃には見つけることができるでしょう。
木星は春の星座『しし座』付近にあり、午後11時ごろには沈んでしまいます。
さて、二番星はなんでしょう?
それは5月31日に2年2カ月ぶりに地球に接近した火星です。
火星は夏の星座『てんびん座』付近で、
木星に負けないほどの明るさで、南の空に赤く輝いています。
木星に負けないほどの明るさで、南の空に赤く輝いています。
火星は、午前1時過ぎまで観察することができます。
また、火星のすぐ東側には土星も見えています。
次に、目線を東の空に移してみましょう。
明日は明るい満月が昇っていて、暗い星は見つけにくいですが、
月の光にも負けずに輝く3つの星が大きな三角形を作っているのが見えます。
これは『夏の大三角』と呼ばれ、ほかの星座を見つける目印とされています。
この夏の大三角で一番明るいのがこと座の1等星ベガです。
ベガは全天21個の1等星の中で5番目に明るい星で、
七夕の『織姫星』としても有名です。
七夕のもう一つの星といえば日本では『彦星』と呼ばれる
鷲座の1等星アルタイルです。
ベガとアルタイルは天の川の両岸に見えることから、
昔の中国で七夕伝説が生まれ、
平安時代に日本に伝えられたと言われています。
三角形の3つ目の星はデネブです。
デネブは天の川に大きく羽を広げるはくちょう座の
しっぽ付近に見える1等星です。
今日紹介した惑星や夏の大三角は、
街明かりのある場所からでも見つけることができます。
胆振地方は、これから霧や曇りの日が多くなりますが、
晴れた夜にはこれらの星々を観察してみてください。
☆室蘭民報 2016年6月19日 掲載
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