いぶりの☆星空散歩 2017年03月
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ろくぶんぎ座

明日は春分の日。暑さ寒さも彼岸までと言いますが、
今年の春は順調にやってくるのでしょうか。

このところ日没が遅くなってきたため、
星座が見え始めるのは午後7時を過ぎてからですが、
夜空には春の星座が登場しています。

南東の空、かに座の下方向にしし座とうみへび座が見えます。
その2つの星座の間にある星座が、
今回紹介する『ろくぶんぎ座』です。


▲しし座とうみへび座の間に見えるろくぶんぎ座(撮影:20172212024分 登別市札内町)

ろくぶんぎ座は、天体観測や航海に使われる測量器具の一つ
『六分儀(ろくぶんぎ)』の形を表した春の星座です。

ポーランドの天文学者ヘベリウスによって、
1683年に設定されたと伝えられる新しい星座で、
カタカナの『へ』の字のような星の並びが特徴です。

この星座で一番明るいのはα星の4等星ですが、
このα星をはじめ、固有名のついた星はありません。

また、新しい星座なので神話はありませんが、
設定に至る逸話は残されています。

天文学者ヘベリウスは、
六分儀を使って天体観測を行っていました。
ところが1679年に自宅が火事になり、多くの書物と共に
愛用の六分儀を失ってしまいました。

二度とこのようなことがないように、
「勇敢な星座の間に置いて守ってもらおう」と
しし座とうみへび座の間にろくぶんぎ座を
定したと言われています。



このほかにも、古くから使われていた測量器具を
モデルにした星座には、『しぶんぎ座』と
『はちぶんぎ座』があります。

しぶんぎ座は、18世紀のフランスの
天文学者ラランドが設定しましたが、
その後りゅう座の一部になってしまいました。

星座としては残っていませんが、三大流星群の一つ
『しぶんぎ座流星群』にその名が残っています。

一方、はちぶんぎ座は、
18世紀のイギリスの天文学者ハドレーが、
天体の角度や水平線からの高度を測定するため、
1731年ごろに発明した測量器具『八分儀(はちぶんぎ)』を記念して
フランスの天文学者ラカイユが設定しました。
ただし、南天の星座なので
北海道からは見ることができません。

 ※室蘭民報 2017年3月19日掲載
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