いぶりの☆星空散歩 2017年06月
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こぎつね座

学校で星座の勉強が始まるのは、だいたい小学4年から。
その4年生は、今の時期、七夕の星々や
夏の大三角などを勉強していると思われます。

七夕の星でおなじみの織姫と彦星は、
それぞれこと座の1等星・ベガとわし座の1等星・アルタイルです。
その2つの星と、はくちょう座の1等星デネブを結んでできる
大きな三角形は『夏の大三角』と呼ばれ、
ほかの星座や星を探す目印とされています。


▲夏の大三角とこぎつね座(撮影:20146242121分 豊浦町)

今回紹介するこぎつね座は、その夏の大三角の中にあります。
17世紀のポーランドの天文学者・ヘベリウスが、
はくちょう座のすぐ南に設定した東西に細長い新しい星座です。

ヘベリウスは、星座名を『ガチョウを持つ子ギツネ』としましたが、
いつの間にかガチョウが省略され、
こぎつね座になってしまったと言われています。
古くから伝わる星座絵には、
ガチョウをくわえる子ギツネの姿が描かれています。

こぎつね座は、4等星以下の暗い星ばかりで、
どの星とどの星を結んだらキツネの形になるのかわかりにくいですが、
はくちょう座のくちばし付近にある、二重星として有名なアルビレオの
すぐ南にあるので、おおよその位置はつかめます。




こぎつね座の中ほどには、亜鈴状星雲M27があります。
星雲の形が鉄アレイのようにみえるのでこの名がつけられたと言われ、
双眼鏡でのぞくと、天の川の中に小さな真綿のように
ぼんやりと浮かび上がる姿が見えます。

夏の大三角の3つの1等星は、市街地からでも見つけることができますが、
こぎつね座は、天の川を見ることができる、暗い場所でなければ
探すのはむずかしいと思われます。

これから夏休みを迎え、海や山へと行く機会が増えてきます。
街明かりのない、できるだけ暗い夜空で、
夏の大三角の中に並ぶこぎつね座を探してみてください。

 ☆ 室蘭民報 2017年7月9日掲載
 

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たて座

みなさんは、天の川を見たことがありますか?
室蘭では商店街や工場などの明かりが夜空に反映して、
市街地から天の川を見つけることはむずかしいですが、
山や海岸など街明かりの少ない暗い場所に移動して空を見上げると、
ぼんやりとした天の川を見ることができます。

この画像は、オロフレ峠から登別市カルルス町側へ
やや下った場所で撮影しました。


夏の天の川とたて座(撮影:20166292122分 登別市カルルス町)

今回紹介する夏の星座『たて座』はその天の川の中にあります。
たて座は、4等星以下の暗い星ばかりなので
見つけるのは簡単ではありません。

天の川の南はし、地平線付近から、さそり座やいて座へとたどって、
七夕の星でおなじみの彦星こと1等星アルタイルがある、
わし座の手前付近がたて座のおおよその位置です。

また、天の川が少し淡くなり、そして再び明るくなっている部分が
『スモール・スター・クラウド』(小さな星の雲)と呼ばれ、
そのあたりがたて座のエリアです。




新しい星座なので神話はありませんが、
設定されたエピソードは残されています。

17世紀にヨーロッパに侵攻してきたオスマン帝国軍と戦い、
みごとに勝利を収めたポーランド国王の
ヤン三世ソビエスキーの戦功をたたえ、
ポーランドの天文学者ヘベリウスが設定しました。

ヘベリウスの著作に載る星図には、盾の表面に十字架が描かれ、
『ソビエスキーのたて座』と呼ばれていたと伝えられています。
実在した人物が星座になったのはめずらしいことです。

天の川のもっとも濃い部分にあるいて座には、
『南斗六星(なんとろくせい)』と呼ばれる
北斗七星に似た6つの星の並びがあります。
その南斗六星から目線を上に(北方向へ)向けると、
たて座が探しやすいかもしれません。

なお、室蘭市青少年科学館のプラネタリウムは、
夏の期間、天の川を紹介していますのでぜひご来館ください。

 ※室蘭民報 2017年6月18日掲載
 

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Author:kamokenyamafc
DENZAI環境科学館の天文ガイド

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