いぶりの☆星空散歩 2018年01月
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皆既月食 2018

今年、日本では皆既月食が1月と7月に2回見られます。
今週の131日に起こる1回目の皆既月食は、
日本では条件が良く、月食の始まりから終わりまでの
すべてを見ることができます。

この全過程が見える皆既月食は、201410月以来、3年4カ月ぶりで、
今年もっとも注目されそうな天文現象です。


▲8年前に室蘭市で見られた皆既月食(撮影:201012211643分室蘭市東町)

その皆既月食とは、どんな現象で、どうして起こるのでしょう。 

『月食』は『月を食べる』と書きますが、
だれが月を食べるのかわかりますか?
その答えは地球の影です。

地球と月は太陽の光を受けて輝いています。
地球にも太陽の光による影があり、
太陽と反対の方向に伸びています。
この地球の影の中を月が通過することによって、
月が暗くなったり、欠けたように見える現象が『月食』です。

月食は、太陽・地球・月が一直線に並ぶ時、
つまり満月の頃にだけ起こります。
ただし、太陽の見かけの通り道(黄道)に対し、
月の見かけの通り道(白道)が傾いているため、
ふだんの満月は、地球の影の北側や南側に
それたところを通ります。
そのため、満月のたびに月食が起きるわけではありません。


▲皆既月食は、半影食→部分食→皆既食→部分食→半影食の順で進行します。

では、室蘭で1月31日の月食はどのように見えるのでしょう。
地球の影には、『本影(太陽光がほぼさえぎられた濃い影)』と
『半影(本影を取り囲む薄い影)』に分けられます。

まず1949分頃に月が半影に入り始めます。
これが『半影食』の始まりで月が欠け始めるのですが、
半影は薄い影なので肉眼でははっきりとわかりません。

次に、2048分頃に、月の一部が地球の本影に入り始める
『部分食』が始まります。この時には月が欠け始めたのが
肉眼でもわかります
そして2151分頃には、いよいよ月全体が地球の本影に入る
『皆既食』が始まり、月は赤黒い色に変わります。
この皆既食は238分頃までおよそ1時間17分も続きます。

その後、日付が変わって2月1日の0時11分頃に部分食が終わり、
110分には半影食が終わって、
今回の皆既月食の全経過が終了します。

これほど観察するのに条件の良い皆既月食を
見られるチャンスは、あまり多くありません。
7月28日の夜明け前には、
今年2回目の皆既月食が起きますが、
北海道では皆既食が始まる前に月が沈んでしまうため、
部分食しか見られません。

次に全経過が観察できる皆既月食が起きるのは
約4年後の202211月8日と予想されています。 

満月の夜は、月明かりで周辺の星々が見えにくくなりますが、
皆既中は月が暗くなるので、一時的に星々が見やすくなります。
空に向かって、月の右側に冬の大三角、
月のやや上には春の星座・かに座が見えてくるので、
一緒に観察してみてはいかがでしょう。

 ☆室蘭民報 2018年1月28日掲載
 
 


 


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