いぶりの☆星空散歩 2018年05月
fc2ブログ

からす座と木星

北斗七星の柄の曲りのカーブから、
うしかい座の一等星・アークトゥルスをへて、
おとめ座の一等星・スピカに至る曲線は
『春の大曲線』と呼ばれていますが、
その曲線をさらに西へ延ばすと
小さな四辺形のような星の並びが見つかります。
これは『からす座』です。


▲からす座と木星(撮影: 2018514日午後857分 室蘭市東町イタンキ浜) 

からす座は、2世紀にプトレマイオスが設定した
『トレミーの48星座』のひとつで、大きな星座ではありませんが、
4つの3等星が小さな四辺形のかたちにまとまり、
明るさもそろっていて、春から初夏にかけて
南の空でよく目立ちます。

α星は四辺形の右下に見える4等星のアルキバ。
古い星座絵ではカラスのくちばしに位置しており、
昔はこの星が一番明るかったと思われます。

神話では、銀色に輝く羽根を持ち、
人間の言葉を話す賢いカラスが、
太陽神・アポロンに重大なうそをついたため、
その罰として言葉を取り上げられたうえ、
黒い姿に変えられ、天にさらされたと伝わっています。

かつて日本では、このからす座の四辺形を、
『帆かけ星』や『四つ星』と呼んでいた、
と伝えられています。




さて、からす座の東側、てんびん座付近には
太陽系の惑星・木星が輝いています。

木星は、太陽系の惑星の中で一番大きく、
直径は地球のおよそ11倍もあります。

この原稿が掲載されるころの一番星は、
西の空に輝く金星ですが、南東方向へ視線を向けると
木星が二番星として輝いています。
金星は午後10時頃には沈みますが、
木星はほぼ一晩中観察できます。

6月下旬になると木星のさらに東側のいて座付近で
土星が観察しやすくなり、さらに7月中旬になると
土星の東側には15年ぶりに地球に大接近する
火星も見え始めるので、今年の夏の南の空には
明るい惑星が並びます。

 ※室蘭民報 2018年6月3日掲載
 
スポンサーサイト



プロフィール

kamokenyamafc

Author:kamokenyamafc
DENZAI環境科学館の天文ガイド

最新記事
カテゴリ
カレンダー&アーカイブ(Tree)
04 | 2018/05 | 06
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

+ アーカイブ
 
シンプルアーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR