いぶりの☆星空散歩 2020年08月
fc2ブログ

カシオペヤ座

明日で8月が終わります。

このところ日が暮れるのがずいぶん早くなったと感じますが、

それもそのはず、今月1日の室蘭の日の入りは午後6時56分だったのが、

明日31日は午後6時12分と、一月で44分も早くなります。


9月になると日没の早まりはさらに進み、

月初めと月末の日没時間の差は約50分にもなります。

日の入り時間の変化は季節が進んでいることを感じさせてくれます。


140-カシオペヤ座110A4183

▲カムイヌプリ上空で輝く秋の星座と並ぶカシオペヤ座(撮影: 201991日午後84分室蘭市香川町)


さて、東の夜空を見上げると秋の星座が登場しています。

秋の星座神話といえば、狂暴なおばけクジラへの

生けにえにされたヒロイン・アンドロメダ姫を、

羽の生えた天馬ペガススにまたがった英雄・ペルセウス王子が

危機一髪のところで救い出し、後に二人は夫婦になった

という物語が有名です。


今回紹介するカシオペヤ座は、神話ではケフェウス王の后で、

アンドロメダ姫の母親役で登場し、自分の(娘という説もある)

美しさを吹聴した挙げ句、他人を見下すような発言をしたことで、

国にさまざまな災難を招く、という『口は災いの元』の

戒めにも使われる、あまり良い役柄ではありません。


アンドロメダ姫がその後幸せに暮らしたのに比べ、

カシオペア王妃は、椅子に縛り付けられたまま天に上げられ、

海に沈んで休むことも許されず、

一晩に一度は逆さまにされるという、なんとも大変な役回りです。


星図(掲載用)カシオペヤ座


これは、実際のカシオペヤ座が、北極星の周りをめぐる周極星で、

水平線に沈むことなく、北半球のほとんどの国で1年中見えることから、

この神話が作られたというのが定説になっています。


カシオペヤ座は、北極星をはさんでおおぐま座の

北斗七星の反対方向に見え、北極星を探す星座として、

春から夏にかけては北斗七星が、秋から冬にかけては

カシオペヤ座が使われます。

これは昔から主に航海術の基本だったようです。


2つの2等星と3つの3等星が『W』字型に並び、

北の空でよく目立ちます。

この星の並びは天高く昇ると逆さまになり『M』字型に見えます。


カシオペヤ座の星の並びは、日本では、

古くからW字型に見えるときは、船の錨の形に見立てて『錨星』、

M字型に見えるときは2つの山の形に見えることから、

『山形星』と呼んでいたと伝わっています。


 ※室蘭民報 2020年8月30日掲載

 



スポンサーサイト



天の川とペルセウス座流星群

139-3ペルセウス座流星群2020AG1I3906


2020年のペルセウス座流星群。

極大の夜、室蘭地方は4年ぶりに晴天に恵まれ
多くの流星を観察できました。

下弦の月が昇ってくる直前に
天の川付近に流星が見られました。

撮影:2020年8月12日午後10時45分 伊達市

ペルセウス座流星群 2020

立秋を過ぎ、空が少しずつ澄んでくる時期になりました。

夜空に流星がみられたら、それはペルセウス座流星群の

流星かもしれません。


139 ペルセウス座流星群2020

▲ペルセウス座流星群の流星((撮影: 2016812日午前142分壮瞥町オロフレ峠)


流星は、『流れ星』とも呼ばれ、宇宙空間にあるチリの粒が、

地球の大気に飛び込んできたときに、

大気との摩擦によって光を放つ現象です。


流星が飛び出す中心となる点を『放射点』、

そして一般的に放射点付近にある星座の名前をとって

『○○座流星群』と呼ばれます。さらにその流星群の活動期間中、

最も多く流星が出現することを『極大』と言います。


1月の『しぶんぎ座流星群』、8月の『ペルセウス座流星群』、

そして12月の『ふたご座流星群』。

数ある流星群の中でも、毎年安定した活動で、

たくさんの流星が見られる流星群を、特に『三大流星群』と呼んでいます。


その三大流星群の一つ・ペルセウス座流星群は、

例年7月17日ごろから8月24日ごろまで、長い期間活動を続けます。

特に8月7日から15日ごろにかけて活発になり、

8月13日前後に極大を迎えます。


ペルセウス座流星群は、チリの粒が地球の大気に衝突する速度が速いため、

この写真のように明るい流星が多いことで知られています。


そのペルセウス座流星群の観察時期について、

国立天文台は、8月11日から13日の3夜を勧めています。

時間はいずれの夜も午後9時ごろから夜明け前まで。

今年の極大は、8月12日の午後10時ごろで、その夜は、

暗い場所ならば1時間に30個前後の流星がみられると予想されています。


星図(掲載用・流星あり)『ペルセウス座流星群放射点』


ペルセウス座流星群の放射点は、図のとおり夜半頃には空高く昇り、

流星は四方八方に流れます。室蘭の12日の夜は、

午後11時ごろに下弦の月が昇ってくるので、

月を視野に入れないように観察するとよいでしょう。


例年お盆休みの時期に多くの流星が現れるペルセウス座流星群。

冬の流星群とは違い観察しやすい季節です。

なるべく暗い場所で、最低でも15分ほど夜空を見上げていると、

いくつかの流星が見られると思います。


 

 ※室蘭民報 2020年8月9日掲載


 

プロフィール

kamokenyamafc

Author:kamokenyamafc
DENZAI環境科学館の天文ガイド

最新記事
カテゴリ
カレンダー&アーカイブ(Tree)
07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

+ アーカイブ
 
シンプルアーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR