いぶりの☆星空散歩 2022年02月
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宇宙の大きさをわかりやすく

DENZAI環境科学館が開館しておよそ2カ月。

同館のプラネタリウムが好評です。

年間パスポートを購入するなどして、

すでに4回、5回と訪れる熱心な方もいらっしゃいます。


最新鋭の光学式投影機により、

精密に映し出される星々や天の川はもちろん、

2台のプロジェクターからドーム全体に

映し出されるデジタル映像の美しさと迫力は、

操作している自分自身が感銘を受けるほどです。


161『宇宙の広さをわかりやすく』110A8356

▲投影中の全天周デジタル映像作品『宇宙どこまであるの?物語』


今回は、現在投影中の全天周デジタル映像

『宇宙どこまであるの?物語』を紹介します。

この作品は、宇宙の広大さについて

広く興味を持ってほしいとの思いで作られており、

わかりやすい解説が特徴です。


まず登場する天体は月です。
月は地球に住むわたしたちにとってもっとも身近な天体で、
月までの距離はおよそ38万キロメートルです。
では、月まで歩いて行くとどのくらいかかるのでしょう?

人が一日に10キロメートル歩くとして、およそ107年かかるとし、
光だと1.27秒、と解説します。
ちなみに光の速さは、およそ秒速30万キロメートルです。

次に登場する天体は太陽です。
地球から太陽までの距離は、およそ1億5千万キロメートル。
これはとても歩いて行ける距離ではないので、
たとえに新幹線を用います。
太陽まで新幹線がノンストップで走ったとして60年もかかり、
また、光だと8分20秒ですよ、と教えてくれます。
数字だけだと想像するのがむずかしいですが、
このようにたとえ話を使うと理解しやすくなります。


月や太陽との距離がわかったところで、

さらに遠い宇宙へと旅立ちます。途中火星や木星、

土星などを見ながら行きますが、

その惑星一つひとつが美しく映し出されます。


さらに星座群のエリアに到達し、宇宙から88星座を眺めます。
おとめ座やオリオン座などが地球上から見るのとは
まったく違った形に見えます。

さらに宇宙を旅すると天の川銀河に到達します。
その天の川の美しさと雄大さには驚かされます。

そして最後には宇宙のはてを表現します。
そこまでに距離を表す数字はたくさん登場しますが、
数字を記憶するよりも、宇宙の広大さを感覚的に
とらえることができる映像作品です。

ナレーションやBGMも心地よく、
おすすめのプラネタリウム番組です。
投影開始時間は毎日午後3時から、
土日、祝日や春休み期間は午前11時からも投影します。
3月末までは投影する予定ですのでぜひご鑑賞ください。


 ※室蘭民報 2022年2月27日掲載

 


 

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DENZAI環境科学館の天文ガイド

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