いぶりの☆星空散歩 2022年03月
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春分

明日は春分の日です。

『彼岸の中日』とも言われるこの日は、

毎年祖母がぼたもちを作ってくれる楽しみな日でした。

二人の祖母それぞれに独特の味わいがありました。


それはさておき、今回はこの『春分』に

ついて考えてみます。

「春分の日は、太陽が『春分点』を通過する瞬間を含む日」と

されていますが、この春分点について、

図を交えながら紹介します。


162-2-春分(星図)



地球は、太陽の周りを1年かけて1周していますが、

地球から見える太陽は、星座をつくる星々の間を

動いて行くように見えます。

この太陽の見かけの通り道のことを
『黄道(こうどう)』と呼んでいます。
一方、図のとおり地球の赤道を天球上に延長したものを
『天の赤道』、北極と南極を延長した点を、
それぞれ『天の北極』、『天の南極』と表現しています。

黄道と天の赤道はお互いに傾いており、およそ23.4度の
角度で交差していて、2点で交わります。
この2点のうち、太陽が南側から北側に通過する点を春分点、
北側から南側に通過する点を『秋分点』と呼び、 太陽がちょうど春分点を通過する瞬間を、二十四節気のひとつ『春分』としています。そして、『春分』を含む日のことを『春分の日』と定められ、
今年は3月21日です。
『秋分』や『秋分の日』も同じように決まります。

ところで春分の日は、太陽が真東から昇って真西に沈むため、
昼と夜の長さがほぼ同じになると言われています。
明日の室蘭の日の出は午前5時39分、
日の入りは午後5時49分。

昼が少し長いようですが、このずれは、日の出・日の入りが、
『太陽の上辺が地平線(または水平線)に
一致する時刻』と定義されているからです。
言い換えると、日の出は太陽が地平線から頭を出し始めた瞬間、
日の入りは、太陽が地平線に沈みきって見えなくなった瞬間
ということで、これが日の出と日の入りの時間差となります。

162-『春分(沈む冬の星座)』110A0005
▲宵の西の空に沈む冬の星座。このころになると北海道にも遅い春が訪れます。(撮影:20194122000洞爺湖町香川)

『暑さ寒さも彼岸まで』という言い伝えがあります。
これはこの時期、桜の開花が始まる西日本あたりに
当てはまりそうですが、北海道の3月はまだまだ寒く、
4月に行われる小中学校の入学式のころに
雪が降ることもあります。

北海道に本格的な春が訪れるのは、この写真のように、
冬の星座の星々が、日が暮れて間もない
西の空に沈むころになりそうです。


 ※室蘭民報 2022年3月20日掲載

 

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宵の雲間に3月の細い月

220305月齢1の細い月AG1I4514


昨日の夕空、
雲間から細い月が見えました。

前日が新月で、
昨日の正午月齢が1.4なので

この画像の月齢は、
およそ1.7くらいかもしれません。


撮影日:2022.03.04 室蘭市崎守埠頭

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Author:kamokenyamafc
DENZAI環境科学館の天文ガイド

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