いぶりの☆星空散歩 2023年02月
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天文台の星空~南半球チリの星月夜~

DENZAI環境科学館にプラネタリウムが新設されて1年。
すでに、のべ1万6千人以上の方に利用いただいています。
西胆振だけでなく、遠く苫小牧や札幌周辺からも
たくさんの方が訪れています。

175-1天文台の星空(タイトル画像)025A6835
▲上映中の『天文台の星空~南半球チリの星月夜』

当初は、「新しいから見に行こう」という方が多かったですが、
きれいに再現される星空や、美しく迫力ある
全天周映像番組をまた見たい、
というリピーターの方が増えており、
中には10回以上も利用される熱心なファンもいらっしゃいます。

さて、プラネタリウムの現在のプログラムは、
前半が冬と春の星空紹介、そして後半の全天周映像番組は、
『天文台の星空~南半球チリの星月夜』を上映しています。

この作品は、ヨーロッパ南天天文台(ESO)が、
南米のチリで運用する、3つの天文台から見える星空や、
宇宙空間を紹介しています。

ESOがこの場所に天文台を設置したのは、
世界でもっとも夜空が暗い場所、
もっとも宇宙に近い場所と言われ、標高が高く
大気の透明度が高いため、とされています。

最初に紹介されるのは標高2,400mの
高山にあるラ・シヤ天文台』。
ESOがチリに最初に設置した天文台で、
ESOが運用する望遠鏡のほか、ヨーロッパ各国の
望遠鏡が複数設置される、南米では最大級の
国際共同天体観測施設です。

この天文台では、地球からおよそ3000光年も離れた
系外惑星が発見されています。

2番目に紹介されるのは、アンデス山中の
標高約2,600mに設置された『パラナル天文台』。
口径8.2mの超大型望遠鏡4台などを備える世界最先端の
天体観測施設です。4台の望遠鏡を光ファイバーでつなぎ、
実質口径130mの巨大な望遠鏡として
動作させることができます。

175-2アルマ望遠鏡110A1240
アルマ望遠鏡と天の川銀河

最後に紹介されるのは、南米チリ北部、アタカマ砂漠の
標高5,000mの高原に設置されたアルマ望遠鏡です。
年間降水量が100mm以下と、世界でもっとも
乾燥した場所の一つと言われ、
口径12mのパラボラアンテナ54台と、
口径7mのパラボラアンテナ12台、
合計66台を結合させることで、
ひとつの巨大な電波望遠鏡を作り出しています。

日本を含む22の国と地域で運用するアルマ望遠鏡の
設置目的は、宇宙の目として、惑星誕生のメカニズムや
地球外生命の可能性を探り、宇宙のルーツをたどること。
光を放たない巨大なブラックホールを、電波により観測し、
謎を解き明かす試みが、美しい映像とともに紹介されています。

この番組に登場する満天の星は見事で、
北海道からは見ることができない、
小さな星の十字架と言われる『みなみじゅうじ座』をはじめ、
全天で2番目に明るいりゅうこつ座の
1等星『カノープス』などを観察することができます。

冬の大三角など、北半球でおなじみの星座が
南米ではどう見えるのか?
地球を約半周するほど遠い、南米チリに行く機会は
なかなかありませんが、プラネタリウムで
心地よいナレーションと音楽に包まれながら、
南米チリの満天の星空を眺める、という時間の過ごし方は
いかがでしょう。
この『天文台の星空~南半球チリの星月夜』の上映期間は、
3月末までの予定です。

 ※室蘭民報 2023年2月19日掲載

 

 


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Author:kamokenyamafc
DENZAI環境科学館の天文ガイド

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