いぶりの☆星空散歩 うさぎ座
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うさぎ座

立春が過ぎて、暦の上では春になっていますが、

夜空は冬の星座が見ごろを迎えています。


冬の星座でよく知られているのがオリオン座です。

『三つ星』と呼ばれる3つの2等星がほぼ等間隔で並び、

その3つ星を囲むように、2つの1等星と2つの2等星が

四角形を作っており、この整った星の並びは、

冬の夜空でとても目立ちます。


147-うさぎ座_E9A0200

オリオン座とうさぎ座(撮影:20141215日午後855分 登別市札内町)


今回紹介するうさぎ座は、そのオリオン座の

すぐ南側にある小さな星の並びです。

一番明るい星は3等星と、オリオン座に比べると地味な印象ですが、

図のように線で結んでみると、うさぎが右側を向いて

座っているような姿に見えてきます。


こいぬ座やおおいぬ座よりも先に昇り、先に沈んでいくので

「犬に追いかけられているうさぎ」や「狩人・オリオンに踏まれているうさぎ」

などと表現されることもあるようです。


うさぎ座に関する神話はないとされていますが、

紀元前3世紀ごろの天文詩に載っているという説があり、

プトレマイオスが定めた48星座の一つに数えられる歴史ある星座です。


うさぎ座を代表するα星は3等星のアルネブです。

アラビア語で『うさぎ』を意味し、うさぎ座で一番目立つ星です。


星図(掲載用・うさぎ座)


うさぎ座には『うさぎ座R星』という、

天文ファンに注目されている星があります。

濃い赤い色をしていて、平均すると約430日の周期で

およそ6等から11等まで明るさを変えるミラ型変光星で、

肉眼ではなかなか見つけにくい星です。


この星を発見した19世紀のイギリスの天文学者・

ジョン・ハインドにちなんで

『ハインドのクリムゾン・スター(深紅の星)』と呼ばれています。


この画像は24ミリの広角レンズで撮影していますが、

パソコンの画面で拡大すると、このクリムゾン・スターが確認できます。

ちょうど明るい時期だったのかもしれません。

新聞の印刷では見にくいと思いますが、

深紅の星と呼ばれるだけあって、

オリオン座の1等星・ベテルギウスよりも濃い赤色をしています。


ある天文雑誌は、今月のクリムゾン・スターは、6~7等の明るさで、

3月以降少しずつ暗くなっていくと予想しているので、

双眼鏡や望遠鏡をお持ちの方はぜひ探してみてください。

2月中旬のうさぎ座は、午後8時ごろ南の空に見えています。


 ※室蘭民報 2021年2月14日掲載

 



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