ふたご座流星群2013
1月の『しぶんぎ座流星群』、8月の『ペルセウス座流星群』とともに、
三大流星群の一つとして知られる『ふたご座流星群』の
活動期間(例年12月5日~20日ごろ)を迎えています。
『ふたご座流星群』は、例年流星群の活動度が高いうえ、この時期は夜が長く、
大気の透明度が良いことから、肉眼で見える流星の数が多いことで知られています。
『極大』とは、流星群が活動する期間中、最も多く流星が現れることをいいますが、
今年のふたご座流星群は、12月14日の14時ごろという昼間に極大を迎えます。
また、満月前の明るい月が夜空を照らすため、流星観察の条件としては
昨年に比べると良くありません。
※噴火湾の漁火と流星(撮影:2012年12月14日午前2時59分 伊達市南有珠町)
しかしまったく流星が見られないかというとそんなことはありません。
このふたご座流星群は、例年極大の前後12時間は特に活発な活動を見せてくれます。
一番見つけやすいと予想される時間帯は、12月14日の夜明け前です。
この日室蘭での月没は午前3時36分、日の出は午前6時57分です。
月が沈むころから空が明るくなり始める日の出1時間前までの時間帯は、
気象条件によっては1時間あたり30個以上の流星が見られると予想されています。
※12月14日午前3時ごろのふたご座流星群の放射点
また、2番目におすすめの時間帯は、同じく14日の午後7時ごろから午後12時ごろです。
この流星群は極大から10時間程度遅れて明るい流星のピークが訪れる
という過去のデータがあるそうです。
入らない方向を眺めると明るい流星がたくさん見られるかもしれません。
今の季節、夜は想像以上に冷え込みます。
暖かな服装で師走の流星群を観察してみてください。
●室蘭民報 2013年12月8日朝刊掲載
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